金融市場NOW
訪日外客数 1,000万人到達
2019年06月11日号
- 金融市場の動向や金融市場の旬な話題の分析と解説を行います。
過去最速ペース
- 2019年4月(推計値、以下同様)の訪日外客数は292万6,700人となり、4月単月としては過去最高を更新。
- 2019年1~4月の訪日外客数は1,098万500人となり、過去最速の1,000万人到達となる。
- 2020年に訪日外客数4,000万人達成には、受け入れ体制や訪日プロモーションの強化が必要となるか。
2019年4月は単月ベースで過去最高を記録
訪日外客数が、過去最速ペースで増加しています。日本政府観光局(JNTO)によれば、2019年4月の訪日外客数は前年同月比0.9%増加の292万6,700人となり(グラフ1)、4月単月としては過去最高を更新しました。国・地域別で見ると、台湾や韓国、インドネシアなど一部のアジアの国で訪日客数が前年同月比で大幅に減少した一方、スペインや英国、豪州等は増加となりました。例年、春は桜の鑑賞等を目的に訪日需要が高まることから、各地で日本の春をテーマにした訪日旅行のプロモーションを行った効果や、2019年はイースター休暇が4月であったことなどが増加の要因であると分析されています。
過去最速ペースで1,000万人到達
2019年1~4月の訪日外客数は前年同期と比べて4.4%増加の1,098万500人となりました。1,000万人に到達したのは昨年よりも6日早い4月19日で、過去最速の1,000万人超えとなっています。2018年9月以降、相次いだ豪雨や地震などの自然災害等により一時増加の勢いは鈍りましたが、2019年に入ってからは、通年で3,000万人を超えるペースで訪日外客数が増加しています(グラフ2)。2020年の訪日外客数4,000万人という政府目標の達成には、宿泊先の増加などさらなる受け入れ体制の強化や、誘致のための地域プロモーションの強化が必要となりそうです。
金融市場動向
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