ニッセイアセットの重要課題
当社では、サステナビリティ経営の推進にあたり、グローバルなSDGs目標の達成に向け「当社が社会から期待されている役割は何か」、そして「当社の成長に繋がる取り組みは何か」という二軸で社会の様々な課題を捉え、「ニッセイアセットが優先的に取り組むべき課題は何か」についての議論を重ね、重要課題を下記の通り特定いたしました。全社員一丸となって、サステナブルな社会の実現に向け貢献できるよう、取り組みを進めて参ります。
サステナビリティ重要課題の
特定プロセス
STEP.1
社会課題の抽出
- GRIスタンダード、ISO26000、SDGsなどの世界的枠組みも参考に、検討すべき社会課題を抽出
- 社員各層や株主、外部有識者からも意見を収集し、リストアップ
STEP.2
社会課題のマッピング
- Step1で抽出した社会課題について、「社会貢献への重要度」、「ニッセイアセット(企業価値)にとっての重要度」の二軸でマッピング
STEP.3
重要課題の抽出
- 作成したマッピングを基に、会社として取り組むべき課題を整理
- 特定した重要課題について、関連するSDGsを明示
ニッセイアセットの重要課題
重要課題1
多くの人がアクセス可能な
運用サービスの実現
目指す姿
預金や保険などと同様に、資産運用を誰しもが身近に感じることのできるような金融サービスへと進化させ、一人一人の資産形成に貢献します。そのためにお客様本位の業務運営を徹底し、全てのお客様とともに成長することができる企業を目指します。
重要課題2
ESG投資の高度化・充実
目指す姿
ESG運用のフロントランナーを標榜する企業として、常に最新のESG評価手法を研究し、当社ESG運用の絶え間ない高度化に努めます。また、運用リターンと持続社会の実現の両立を目指すESG運用の実践を通じて、絶えずESG運用の高度化、商品の積極的な開発、お客様への提案に取り組みます。
重要課題3
サステナブル社会の実現に向けた
インベストメント・チェーン構築
目指す姿
当社はインベストメント・チェーンの一翼を担う立場として、社会資源を適切に分配することで、社会全体の富を増やす役割を有しています。お客様の大切な資金の投資を通じ、投資先企業と社会とのサステナブルな成長へと結びつく、社会の好循環を生み出すことのできる運用サービスの拡大を目指して参ります。
重要課題4
低環境負荷ビジネスの実現
目指す姿
気候変動問題を始めとする種々の環境問題は人類の生存をも脅かす重大な問題であるとの認識に立ち、当社ビジネスのオペレーションが環境に与える負荷を最小限にするべく、業務プロセスの見直し、及び職場環境の整備に努めます。
重要課題5
社員の社会貢献活動の積極推進
目指す姿
当社は、健全な社会形成を前提にビジネスが成立しているとの認識のもと、社員に積極的な社会への貢献・還元を推奨し、社会とともに成長する企業であり続けます。
重要課題6
あらゆる人々が活躍する社会の実現
目指す姿
「人財」こそが競争力の源泉である資産運用会社にとって、性別も国籍も年齢もバックグラウンドも異なる多種多様な社員が活躍できる環境を整えることこそが激しさを増す競争を勝ち抜く「鍵」です。様々な個性を持ち、個々の事情を抱えた社員それぞれが最大限能力を発揮できる職場環境の整備、職場風土の醸成を目指します。
重要課題7
ガバナンス・リスク管理の高度化
目指す姿
コーポレートガバナンスは、健全な企業経営を行う上で最重要課題の一つであり、絶え間ない高度化を目指して参ります。また、法令遵守の徹底等、社員の規範意識の向上にも努め、社会・お客様との信頼関係の構築に繋げて参ります。
数字で見る
ニッセイアセットの
サステナビリティ経営
当社では、各重要課題に関連する定量指標を定め、サステナビリティ委員会において定期的にその状況をモニタリングしています。さらに、対応策を議論することを通じ、サステナビリティ経営の実効的な推進に努めています。
重要課題 | KPI | 目標 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 |
---|---|---|---|---|---|
多くの人がアクセス 可能な運用サービスの 実現 |
公募投信残高 | 幅広い顧客からの 投資資金受け入れ |
24,519 億円 | 27,420 億円 | 27,085 億円 |
確定拠出年金残高 | 幅広い顧客からの 投資資金受け入れ |
5,494 億円 | 6,598 億円 | 7,390 億円 | |
サステナブル社会の 実現に向けた インベストメント・ チェーン構築 |
ESGファンド残高 | ESG ファンドの普及推進 |
6,553億円 | 8,195億円 | 8,098億円(注1) |
運用ポートフォリオ カーボンフットプリント |
2030年度:50%削減 (2019年度対比) 2050年度:ネットゼロ |
75.7 t-CO2e/$mil |
68.8 t-CO2e/$mil |
-(注2) | |
低環境負荷ビジネスの 実現 |
従業員一人当たり コピー用紙使用量 |
2030年度:50%削減 (2019年度対比) |
4,691 枚 | 3,987 枚 | 3,422 枚 |
CO2排出量削減 | 2030年度排出量:50%削減 (2019年度対比) |
1,991 t-CO2e |
1,409 t-CO2e |
1,864 t-CO2e |
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あらゆる人々が 活躍する社会の実現 |
女性管理職比率 | 2030年度:20%以上 | 6.2% | 7.4% | 10.2% |
健康経営等の認定取得 | 2025年度 くるみん・えるぼし認定取得 健康経営優良法人認定取得 |
未取得 | 未取得 | くるみん・えるぼし未取得 健康経営優良法人認定 取得 |
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ガバナンス・ リスク管理の高度化 |
取締役会の実効性強化 | 2025年度までに 独立社外取締役比率:1/3以上 |
25% | 25% | 37.5% |
ROE | 資本効率を意識した経営 | 16.5% | 14.9% | 13.1% |
- (注1)ESGファンド残高は、2022 年度よりパッシブファンド込みの数値(2022年度9.9億円)。
- (注2)本レポート作成時点においては、各投資先の2022 年度の温室効果ガス排出量関連データが十分に得られないため、算出していない。