メディア情報
2024年08月30日
寄稿記事掲載のご案内~日本経済新聞「十字路」~
日本経済新聞「十字路」に当社代表取締役社長大関洋の寄稿文『地球沸騰化を変えるイノベーション』が掲載されました。
地球沸騰化を変えるイノベーション

ニッセイアセットマネジメント
社長 大関 洋
日本全国で豪雨が頻発している。「記録的短時間大雨情報」や「ゲリラ雷雨」も聞き慣れた言葉と感じるほどだ。豪雨が降るためには上空の雲に大量の水蒸気が供給される必要がある。その主な供給源は海だ。日本近くの熱くなった海が大量の水蒸気とエネルギーを雲に供給し、激しい豪雨のもととなっている。
「地球が沸騰する時代がきた」といわれるが、このまま暑くなり続けたら人間が生き続けられるだろうかと誰もが感じ始めている。地球沸騰化への対応は地球レベルでの連帯が必要である。ところが、いま世界では分断・対立が目立つ。「長期的な困難な取り組みを地球規模で連帯してやり切る。人間ってそんなに賢い生き物なんですかね」とつぶやいたジャーナリストの言葉が忘れられない。
しかし、この世界を発展させ、今につないできたのは未来を信じた人々の営みだ。最近、産業技術総合研究所(産総研)のカーボンニュートラルを実現するための社会実装も視野に入れた取り組みやNTTのグローバルな次世代通信基盤「IOWN(アイオン)」構想の現状を聞く機会があった。いずれもパリ協定の頃にはなかったイノベーティブな要素が多く含まれ、進歩を実感した。
脱炭素を支援する金融「トランジション・ファイナンス」の現場でよく出てくるのは、存在しないイノベーションをあてに実現性が乏しく、発行体の企業努力が見えないシナリオを描いているという批判である。投資家としては、曖昧なイノベーションをあてにした他力本願なトランジションには同意しない。
一方、脱炭素の実現に向けたイノベーションは未来を信じる人々の営みで着実に前進している。世界を変える可能性のある日本発の技術に投資機会を見いだせることを投資家として楽しみにしている。
(2024/8/30 日本経済新聞 夕刊)
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