投資信託は元本を保証されていない商品です。ついつい、「基準価額」の上げ下げが気になってしまう人も多いようです。さて、基準価額はどういうときに上がったり下がったりするのでしょうか?
基準価額が動く要因は?
基準価額が上がったり下がったりする要因としては、次の3つが考えられます。
- 投資信託に組み入れている株式や債券などの価格が上昇・下落したとき
- 分配金の支払いがあったとき<下落要因>
- 運用費用の支払い<下落要因>
1.投資信託に組み入れている株式や債券などの価格が上昇・下落したとき
組入れ資産の価格 | 基準価額 |
---|---|
上昇↑ | 上昇↑ |
下落↓ | 下落↓ |
投資信託に組み入れている株式や債券の価格は日々動いています。基準価額は組み入れている資産を時価評価し、そこから諸経費を引いた金額(純資産総額)を投資口数(受益権総口数)で割って算出しています。そのため、組み入れている株式や債券の価格が下落すれば基準価額は下落、上昇すれば上昇します。
2.分配金が支払われたとき
分配金 | 基準価額 |
---|---|
支払い | 下落↓ |
分配金は、信託財産から支払われます。そのため分配金が支払われると、その金額分だけ、基準価額が下がります。詳しくは関連項目(1)をご覧ください。
3.運用費用の支払い
運用費用 | 基準価額 |
---|---|
支払い | 下落↓ |
仮に投資信託の保有しているすべての資産に変化がなく、分配金の支払いがなかった場合でも、基準価額は変動します。これは、毎日、運用管理費用(信託報酬)や監査費用といった運用・管理に必要な費用が差し引かれているからです。そのため、差し引かれた費用の分だけ基準価額は下落することになります。運用管理費用(信託報酬)や監査費用は投資信託ごとに決められており、投資信託説明書(目論見書)で確認することができます。
ふくろう教授の投資信託ゼミナールのご利用にあたって
当資料は、投資教育に関する情報の提供を目的として、ニッセイアセットマネジメントが2017年12月に作成したもので、特定の有価証券等の勧誘を目的とするものではありません。
投資信託に関する留意点
- 投資信託はリスクを含む商品です。運用実績は市場環境等により変動し、運用成果(損益)はすべて投資家の皆様のものとなります。元本および利回りが保証された商品ではありません。
- 投資信託は値動きのある有価証券等に投資します(また、外国証券に投資するファンドにはこの他に為替変動リスクもあります。)ので基準価額は変動し、投資元本を割り込むことがあります。ファンドは投資元本の保証や一定の成果は約束されておりません。
- 分配金額は、収益分配方針に基づいて委託会社が決定しますので、あらかじめ一定の額の分配をお約束するものではありません。運用状況によっては、分配金をお支払いできない場合もあります。また、分配金は投資信託財産からお支払いしますので、基準価額が下がる要因となります。
- 投資信託は保険契約や金融機関の預金と異なり、保険契約者保護機構、預金保険の対象となりません。証券会社以外の金融機関で購入された投資信託は、投資者保護基金の支払い対象にはなりません。
- 投資信託をご購入される際は、必ず投資信託説明書(交付目論見書)をお受け取りになり、内容をご確認の上ご自身でご判断ください。
当資料に関する留意点
- 当資料に記載されている情報は、正確かつ信頼しうると考える情報源から入手した情報およびその情報を基に作成した情報であり、情報の正確性等については万全を期しておりますが、入手情報の誤り、またはその他の要因が有りうるため、当資料に記載される全ての情報の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。
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