投資信託を購入する際に、「投資信託説明書(目論見書、以下省略)」という冊子が渡されます。この「投資信託説明書」とはどのようなものでしょうか。
投資信託説明書(目論見書)
投資信託は、商品ごとにいろいろな約束ごとが決められています。これをまとめたものが「投資信託説明書」です。いわば、商品ごとに作られている投資信託の「マニュアル(仕様書)」といえるでしょう。
「投資信託説明書」とは、購入しようとしている投資信託について投資判断に必要な重要事項を説明した書類のことで、投資信託を購入する前に必ず投資家に渡されます。「投資信託説明書」には、重要な事項が記載されていますので、購入の前に必ず目を通しましょう。
「投資信託説明書」には、「交付目論見書」と「請求目論見書」があります。投資信託を購入する際に、販売会社から必ず渡されるものが「交付目論見書」、みなさんが請求して初めて渡されるものが「請求目論見書」です。
「交付目論見書」は、主に以下の4項目で構成されており、記載項目や記載順序は統一化されています。
- ファンドの目的・特色
- ファンドの仕組みや投資の着目点をわかりやすく説明するもので、「ファンドの仕組み」「運用手法」「運用プロセス」「投資制限」「収益分配方針」などが記載されています。
- 投資リスク
- 投資対象の制限や投資信託の時価である基準価額が変動する要因などが記載されています。
- 運用実績
- 基準価額や純資産総額の推移、分配金の推移、組入資産の状況、年間収益率の推移など、投資信託の過去の運用実績を確認できます。
- 手続・手数料等
- 購入単位、購入時手数料、申込不可日、運用管理費用(信託報酬)、税金など、投資信託にかかる手続き上の決まりと諸費用について記載されています。
なお、「請求目論見書」には、投資信託の状況の他、委託会社等の情報といった追加的な情報も記載されています。
交付目論見書の押さえておきたいポイントは、こちらの資料でより詳しく解説しています。
「ふくろう教授の投資信託説明書(交付目論見書) かんたんガイド」
「ふくろう教授の投資信託説明書(交付目論見書) かんたんガイド」
ふくろう教授の投資信託ゼミナールのご利用にあたって
当資料は、投資教育に関する情報の提供を目的として、ニッセイアセットマネジメントが2017年12月に作成したもので、特定の有価証券等の勧誘を目的とするものではありません。
投資信託に関する留意点
- 投資信託はリスクを含む商品です。運用実績は市場環境等により変動し、運用成果(損益)はすべて投資家の皆様のものとなります。元本および利回りが保証された商品ではありません。
- 投資信託は値動きのある有価証券等に投資します(また、外国証券に投資するファンドにはこの他に為替変動リスクもあります。)ので基準価額は変動し、投資元本を割り込むことがあります。ファンドは投資元本の保証や一定の成果は約束されておりません。
- 分配金額は、収益分配方針に基づいて委託会社が決定しますので、あらかじめ一定の額の分配をお約束するものではありません。運用状況によっては、分配金をお支払いできない場合もあります。また、分配金は投資信託財産からお支払いしますので、基準価額が下がる要因となります。
- 投資信託は保険契約や金融機関の預金と異なり、保険契約者保護機構、預金保険の対象となりません。証券会社以外の金融機関で購入された投資信託は、投資者保護基金の支払い対象にはなりません。
- 投資信託をご購入される際は、必ず投資信託説明書(交付目論見書)をお受け取りになり、内容をご確認の上ご自身でご判断ください。
当資料に関する留意点
- 当資料に記載されている情報は、正確かつ信頼しうると考える情報源から入手した情報およびその情報を基に作成した情報であり、情報の正確性等については万全を期しておりますが、入手情報の誤り、またはその他の要因が有りうるため、当資料に記載される全ての情報の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。
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